2013年11月21日

オーボエと私 〜しろうとオーボエ吹きの贅沢,「輪の和」,そして JPP〜(5/7)

◆東南アジアでのボランティア活動
 私は毎年,横浜の NPO,地球市民 ACT かながわ(TPAK)に協力する形で,ミャンマー,タイあるいはインドで 1 週間ほどのボランティア活動を実践している。同行する学生たちとともに,東南アジアの少数民族のこどもたちに対する衛生教育を担当させてもらっている。義務教育すら十分に受けられない彼らの多くは,医療者と接したことがない。TPAK の支援の現場は,医療の存在しない地域なのである。手洗い,うがい,歯磨き,沐浴の大切さを伝え,簡単な栄養指導や日常生活指導もしている。病理医ながら,簡単な身体診察もさせてもらっている(ヒヤヒヤ)。オーボエはリード部分以外の本体を 3つに分解できるため,手荷物で簡単に持ち運べる。こうした支援活動に,オーボエ演奏が有用であることを実感している。孤児院に集まるこどもたち(ミャンマー)(写真3),TPAK と村人でつくった学校で勉強するこどもたち(タイ,ミャンマー),社会的差別を受ける自立心旺盛な女の子たち(インド)。そして,私のつたない演奏に聴き入るこどもたちの興味津々で真剣な数百の眼。忘れがたい思い出として,脳裏に焼きついている。
 そういえば,3 月末の暑いインドからの帰りのデリー空港。手荷物チェックカウンターでの話。金属キーが豊富で,かつ調整用のねじ回しの入った楽器を妙に怪しがられた。いろいろ説明したら,女性係官が「吹いてみろ!」。というわけで,私は,出国チェックの現場でオーボエを吹かせてもらった,そんな珍しい体験者とあいなった。自然とたくさんの人が集まり,しばしの音楽会(?)。笑顔で無事通過できたことは言うまでもない。
 日本でも,ハンセン病施設やホスピスでときどき演奏させていただいている。病院,市民団体やがん患者会などに呼ばれて講演するときは,ほぼ必ずオーボエを持参している。一生懸命演奏することで,場が和む効果はたいへん大きいことをしみじみ実感している。
写真3.jpg
写真3 ミャンマーの孤児院でのオーボエ演奏会(2006 年 3 月)
ロンジー(スカート風の男性用民族衣装)を身につけての演奏。譜面台がないので,仲間にみせてもらっている。聴衆は 200 人超。平均年齢は 10 歳くらい? この初演をきっかけに,ミニコンサート in 東南アジアが癖になってしまった。
posted by pathologist at 21:20| Comment(0) | 以前の日記
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